本文へスキップします。

【参:道路見学ツアー】ページタイトル画像
道路見学ツアーイメージ画像
道路見学ツアー
ページタイトル

「夢のみち」2019親子体験ツアー「トンネル工事現場(雑司が谷)見学ツアー」を実施しました!

コンテンツ
ツアー実施日:令和元年7月24日(水)

1.目的

 (公財)東京都道路整備保全公社では、都民のみなさんが、道とふれあい、道に親しみをもち、道が日々の生活に身近な施設であることを実感していただくために、「夢のみち」事業を実施しています。
この事業の一環として、東京都建設局、交通局のご協力を得て、令和元年7月24日(水)「トンネル工事現場(雑司が谷)見学ツアー」を実施しました。

2.ツアー概要

 このツアーは、環状第5の1号線の一部である雑司が谷地区のトンネル工事現場を見学して頂くものです。
環状第5の1号線は、渋谷区広尾五丁目から新宿区、豊島区を経て北区滝野川二丁目に至る全長約14Kmの都市計画道路で、都心に集中する交通の分散化や副都心(渋谷、新宿、池袋)の連携強化等重要な役割を担っている路線です。
 今回見学したのは、このうち、都電雑司ケ谷駅付近から目白通りの千登世橋付近までの約600mの区間です。都電荒川線の線路下の工事となるため、東京都交通局が東京都建設局から工事を受託し、トンネル工事を実施している区間です。
トンネルの中は、片側1車線ずつの2車線道路となり、その間は中壁で仕切られた道路となります。
このトンネルが整備されることにより、池袋副都心周辺の交通混雑の緩和、地域の活性化や安全性、利便性や防災性の向上などの効果が期待されています。

3.当日の流れ


①集合・受付
 参加者の皆様には、都電雑司ケ谷駅の近くにあるインフォーメーションセンターに集合していただきました。
②インフォーメーションセンターにて工事概要説明
 主催者からの挨拶の後、工事施行者の東京都交通局建設工務部の職員の方から、雑司が谷(環状第5の1号線)トンネル工事についての概要説明がありました。
このトンネルは、地下を走るメトロ副都心線と地上を走る都電の間を掘って造るため、難しい工事となっています。都電の運行に支障のないように、下から支えたり、横へ仮移動させたり、また、地下には、メトロだけではなく、大きな下水道幹線もあり、これらをどのような順序で工事していくのか、スライドを利用して分かりやすい説明がありました。
 説明が終わると、工事現場に入るための準備です。安全のためのヘルメット、軍手を装着し、いよいよ工事現場へ出発です!

 
公社職員からの挨拶
公社職員からの挨拶
交通局建設工務部工務事務所職員からの説明
交通局建設工務部工務事務所職員からの説明
ヘルメット、軍手をつけていよいよ出発です
ヘルメット、軍手をつけていよいよ出発です
③雑司が谷(環状第5の1号線)トンネル工事現場見学
 現場に入ると、その一角に、工事の状況を示した大きな図面が掲示されていました。今どのような工事が行われているのか、また工事の進み具合はどうかという説明がありました。また、その隣には、都電の走る現場の今昔の写真が貼られていました。工事中は都電の線路を一時横に移動しなければならず、これを頑丈な鋼材で支えています。工事が完了すれば元に戻し、その両側には新しい道路もできます。都電の走る地上の風景は時と共に様変わりしていきます。
地下の工事現場へは、狭い階段を一列となって下りて行きます。底に着くと、たくさんの大きな鋼材が縦横に設置されていました。それらは、工事中の壁が崩れないように支えるものや、地上の作業車両・走っている都電を支える柱などいろいろな役割を持っています。
地下を歩いていくと、柱の鋼材だけが残り、両側はコンクリートになっているところもありました。また、頭の上の方で、時折、都電がゴーッと音を立てて通過していくのも見られました。さらに進むと、大きな下水道管が行く手をふさぐように地下を横断していました。ここをくぐって行くには、頭がぶつからないように腰を低くかがめて進まなければなりません。一番の難所です。
こうして狭い通路を通って奥に進むと、明るく目の前が開け、トンネルの完成したところに出ました。内部はきれいに仕上げられており、後は設備関係や舗装工事等を残すのみとなっていました。そして、終点部分では、メトロ副都心線の工事の時に使用された土留壁 (どどめへき=土が崩れてこないように支える壁) をそのまま再利用した工夫も見ることができました。
 地下での見学を終え、地上へ上がると、都電のすぐ脇では擁壁工事を行っていました。
 
大きな図面の前で説明
大きな図面の前で説明
都電の走る現場の今昔の写真
都電の走る現場の今昔の写真
都電を仮受けしている様子
都電を仮受けしている様子
いよいよ地下の工事現場に入ります
いよいよ地下の工事現場に入ります
トンネルの底での説明
トンネルの底での説明
大きな下水道管をくぐります
大きな下水道管をくぐります
完成した部分を歩きます
完成した部分を歩きます
工事終点部分の土留壁
工事終点部分の土留壁
都電のすぐ脇の擁壁工事
都電のすぐ脇の擁壁工事
④質疑応答・アンケート記入
 見学を終えた後、近くの豊島区雑司が谷地域文化創造館の会議室で、質疑応答を行い、アンケートにご協力いただきました。
現場では、狭い通路や階段の上り下りがありましたが、皆さん元気に歩かれ、子供たちからは、すごかった、楽しかったという声も聞かれました。このように普段見ることのできない工事現場での見学は、子供たちのよい夏休みの思い出となったと思われます。
また、連日続いていた雨模様の中で心配していましたが、当日は天候にも恵まれ、無事に見学を終えることができました。皆さんお疲れさまでした。

 
アンケートタイム
アンケートタイム

4.ツアーをもっと知るには?

 なお、本ツアーにつきましては、令和元年11月1日発行予定の当公社広報誌「TR-mag.57号」に掲載する予定ですので、そちらも併せてご覧ください。「TR-mag.」のバックナンバーはコチラをご覧ください。