ツアー実施日:平成30年2月6日(火)
1. 目的
(公財)東京都道路整備保全公社では、都内で行う道路建設工事や道路関連施設などを見学する道路見学ツアーを企画・運営し、道路整備や維持管理の必要性をPRするとともに、都民の皆様が道路行政に理解を深める機会を創出しています。
そのひとつとして、東京都建設局 第二建設事務所のご協力を得て、平成30年2月6日に「環状第5の1号線(千駄ヶ谷)トンネル工事現場見学ツアー」を実施しました。
2. ツアー概要
このツアーは、環状第5の1号線の一部である千駄ヶ谷地区のトンネル工事現場を見学して頂くものです。
環状第5の1号線は、渋谷区広尾五丁目から新宿区、豊島区を経て北区滝野川二丁目に至る全長約13.9kmの都市計画道路です。靖国通り・甲州街道などの放射方向の道路との連絡による交通分散、沿線の3つの副都心(渋谷、新宿、池袋)の連携強化など、東京の道路ネットワーク形成に寄与する重要な路線です。
今回見学したのは、このうち、渋谷区千駄ヶ谷五丁目から新宿区内藤町までの延長約805mの整備を行う区間の一部で、隣接する新宿御苑の環境保全に配慮し、2層構造(トンネル部と地上部)で新設される道路を含みます。環5の1(千駄ヶ谷)が整備されることにより、都市交通の円滑化、沿道の環境改善、主要渋滞ポイントである新宿四丁目交差点などの負荷軽減による慢性的な交通渋滞の緩和などの効果が期待されます。
3. 当日の流れ
①集合・受付
参加者の皆様には、代々木駅前に集合していただきました。受付を済ませ、説明会場である「環状第5の1号線(千駄ヶ谷)インフォメーションセンター」へ徒歩で移動します。インフォメーションセンターでは、工事内容等の情報や建設業の魅力を発信しており、自由に立ち寄る事ができます。
②工事概要説明
説明会場では、主催者からの挨拶の後、東京都第二建設事務所の職員の方から、「道路の役割」、「東京における道路の現状」、「環状第5の1号線(千駄ヶ谷)の工事概要」などを詳しく説明していただきました。
当該区間は、環状第5の1号線で唯一、現道の無い区間に道路を新設しており、新設区間は2層構造(地下部:外回り2車線、地上部:内回り2車線)となります。
工事現場入口
インフォメーションセンターから撮影
開会の挨拶
第二建設事務所の職員による講義
③工事現場見学
講義で学んだ工事現場の特徴をイメージしながら、いよいよ出発です!現場では施工者のフジタ・奥村組土木・あおみ建設共同企業体の皆様にご協力いただき、安全に見学を進めていきます。
まずは、明治通り現道部の拡幅工事現場へ。沢山の車が往来する明治通りの真ん中から現場を望みます。地上部は道路の切り回しや歩道橋の一時撤去などを行い整備が進められています。
続いて、いよいよトンネル工事現場へ!現場には、掘削によってできる土壁が崩れないように押える為の土留めの板や、鉄骨がたくさんあります。水道管やガス管も見えました。
明治通りの真ん中で
仮設階段入口
一列になって進みます
トンネル工事現場
さらに、新宿御苑の落羽松の横を走る新設工事区間道路へ。完成間近のトンネル入口付近を見学。最後にインフォメーションセンターで工事中の動画や資料を閲覧しました。
新宿御苑の落羽松
新設工事区間
トンネル入口付近
インフォメーションセンター
④質疑応答・アンケート記入
全ての見学を終えた後、アンケートにご協力いただきました。 当日は抽選で当選された17名の方が参加され、第二建設事務所の職員の方からの詳細な説明に熱心に耳を傾けたり、持参したカメラで撮影したりと、じっくり見学して頂きました。また、滅多に見ることができない開通前のトンネルの工事現場に立ち入ることができ、皆様大変満足されている様子でした。質疑応答の時間には、沢山の質問をいただき道路の整備や維持管理の重要性、工事の方法などを理解していただくことができました。
4. ツアーをもっと知るには?
なお、本ツアーの詳細につきましては、平成30年5月1日発行予定の当公社広報誌「TR-mag.51号」に掲載する予定ですので、そちらをご覧下さい。「TR-mag.」のバックナンバーは
コチラをご覧ください。