ツアー実施日 平成27年7月28日(火)
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目的
(公財)東京都道路整備保全公社では、都内で行う道路建設工事や道路関連施設などを見学する道路見学ツアーを企画・運営し、道路整備や維持管理の必要性をPRするとともに、都民の皆様が道路行政に理解を深める機会を創出しています。
そのひとつとして、東京都第三建設事務所の協力を得て、平成27年7月28日(火)13時から「夢のみち」2015親子体験ツアー:私たちの生活を守る道路下の巨大空間「神田川・環状七号線地下調節池」見学を実施しました。
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ツアー概要
このツアーは、神田川・環状七号線地下調節地について知っていただくため、東京都建設局第三建設事務所職員の方の説明を受けながら善福寺川取水施設や地下調節池を見学するものです。
環七地下調節池の概要は以下のとおりです。(東京都建設局発行「神田川・環状七号線地下調節池」パンフレットより)
環状七号線地下調節池は、水害が多発する神田川中流域の水害に対する安全度を向上させるため、環状七号線の道路下に延長4.5km、内径12.5mのトンネルを建設し、神田川、善福寺川及び妙正寺川の洪水約54万?を貯留できるものです。
環状七号線地下調節池は、平成9年4月から第一期事業、平成17年9月からは第二期事業の供用を開始しています。平成25年10月末までに34回の流入があり、下流域の浸水被害軽減に大きな効果を発揮しています。
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当日の流れ
1.受付
13時に善福寺川取水施設に集合、受付をしました。
善福寺川取水施設
施設入口にて受付
2.神田川・環状七号線地下調節池概要等説明
主催者からの挨拶のあと、神田川・環状七号線地下調節池の施設全体の概要や調節池の役割等について説明を聞いていただき、神田川・環状七号線地下調節池ができる以前の洪水被害の様子等をまとめたDVDをご覧いただきました。過去の洪水被害の様子を映像で見ると、この調節池ができたことにより、現在如何に改善されているかを伺い知ることができます。
公社職員からの事前説明
公社職員からの挨拶
三建職員からの説明
真剣にDVDを見ています
3.善福寺川取水施設(模型室・中央監視室)見学
続いて、善福寺川取水施設の見学です。東京都建設局第三建設事務所の担当職員の方の説明を聞きながら、環七地下調節池の模型や中央監視室を見学していただきました。
模型を使って洪水を貯水する仕組みの説明
大きなモニターにみんな釘付け
中央監視室
4.神田川・環状七号線地下調節池見学
施設内での説明や見学を終えたら、いよいよ神田川・環状七号線地下調節池に向けて出発です!
神田川・環状七号線地下調節池は、土被(トンネル上の土の厚さ)が約34m~43mもあります。約40mをエレベーターを使って地下へ!
エレベーターで地下40m下へ!!
エレベーターを降りて、二重扉を抜けると、まず、地上の取水口から地下調節池へ水を取り込む取水立抗の竪穴を見学していただきました。そして、取水立抗から地下調節池までをつなぐ連絡管渠(かんきょ)を歩き、地下調節池を目指します。途中には、地元の小学生によって絵が描かれた部分があります。洪水にさらされても、絵の鮮やかさはそのままです。
この扉の向こうが地下調節池です!
水滴がポタポタ落ちてきます
丸い穴から水が落ちます
地元の小学生の絵です
連絡管渠(かんきょ)を抜けると、全長4.5kmの巨大な調節池に到着です!子供たちはみんなトンネルに向かって「ヤッホー」と叫んでやまびこを体験していました。また、調節池の中では、全ての照明器具を消した真っ暗闇を体験していただきました。普段、このような暗闇を体験することは中々ありませんので、参加者の皆様には貴重な体験をしていただくことができました。
先は真っ暗で見えません
トンネル内は大迫力で子供たちは大興奮!
このあと真っ暗闇を体感いただきました
5.質疑応答・アンケート記入
全ての見学を終えた後、講習室にて質疑応答の時間をとり、アンケートのご記入にもご協力いただきました。参加された子供たちからは、「調節池の中に生き物はいるの?」「どうして地下は寒いの?」などの質問がありました。
質疑応答・アンケート
当日は抽選で当選された35名の親子が参加され、職員からの詳細な説明に熱心に耳を傾けたり、質問されたりしていました。普段なかなか見ることのできない巨大な地下空間をじっくり見学し、楽しんでいただきました。
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ツアーをもっと知るには?
なお、本ツアーの詳細につきましては、平成27年11月1日発行の当公社広報誌「TR-mag. 41号」に掲載する予定ですので、そちらをご覧ください。「TR-mag.」のバックナンバーは
コチラをご覧ください。