ツアー実施日:令和7年2月21日(金)
1. 目的
(公財)東京都道路整備保全公社では、都内で行う道路建設工事や道路関連施設などを見学する道路見学ツアーを企画・運営し、道路整備や維持管理の必要性をPRするとともに、都民の皆様が道路行政に理解を深める機会を創出しています。
このたび、東京都建設局、西武鉄道株式会社の協力を得て、令和7年2月21日(金)に初めて一般の方が参加者となる「西武新宿線他2路線(東村山駅付近)連続立体交差事業工事現場見学ツアー」を実施しました。
2. ツアー概要
本ツアーは西武新宿線、国分寺線及び西武園線(東村山駅付近)連続立体交差事業の工事現場を見学していただくものです。
連続立体交差事業とは、市街地において道路と交差している鉄道を一定区間連続して高架化又は地下化することで立体化を行い、多数の踏切の除却や新設交差道路との立体交差を一挙に実現する都市計画事業です。
今回見学した事業は、東京都が主体となり、東村山市及び西武鉄道株式会社が連携し、西武鉄道新宿線、国分寺線及び西武園線(東村山駅付近)の約4.5kmについて鉄道を高架化し、道路と鉄道を連続的に立体交差化するものです。
この事業により、府中街道等の5ヶ所の踏切がなくなり、交通渋滞が解消されると共に踏切事故がなくなり、道路と鉄道それぞれの安全性が向上します。
さらに、地域の一体化や都市計画道路等の整備を併せて推進することにより、安全で快適なまちづくりが実現されます。
3. 当日の流れ
①開会・見学前の概要説明
主催者からの挨拶の後、東京都建設局及び西武鉄道株式会社の担当者より、連続立体交差事業の工事についての概要説明がありました。
工事内容を分かりやすく図解した資料や、工事の進捗がまとめられたVTR動画を視聴した後、安全のためのヘルメット、軍手を装着し工事現場へ出発しました。
東京都建設局の説明
西武鉄道株式会社の説明
工事の進捗VTR
②連続立体交差事業工事現場見学
連続立体交差化事務所を出発後、東村山駅東口側の工事現場出入口より、普段は関係者以外入ることのできない工事現場に立ち入ります。
工事現場の仮設階段を上り、高架化された鉄道部の躯体に足を踏み入れます。
連続立体交差化事務所を出発
工事現場出入口
工事現場に入る
大きな重機が置かれている足場
高架化現場に入る
現場では、駅部と新宿線下り線の高架橋が完成していました。
レールを新設している現場では、均等に並べられたコンクリート枕木や電車が走行する前のレールに触れ、地上を走行している電車を高架橋に移した後には経験できない貴重な体験をしました。軌道と道路の両方を走ることのできる軌陸車も至近距離で見学できました。
新設レールの説明を受ける
間近で工事途中のレールを見学
新設レール
レールが敷かれる前の高架橋
軌陸車
駅部については、ホーム・上家、コンコース構築工事中の現場を見学しました。
エレベーター、自由通路の設置予定地や、工事進捗について図を用いて丁寧に説明していただきました。
現場では、熱心に作業に従事している作業員の皆様の様子を間近で見学することができ、完成後、より安全で快適な東村山駅となることが待ち遠しくなりました。
③閉会・質疑応答
見学を終えた後、連続立体交差化事務所に戻り、質疑応答を行い、ツアーは閉会となりました。
参加者の皆様からはたくさんの質問をいただきましたが、東京都建設局及び西武鉄道株式会社の方々からは分かりやすく丁寧な説明をいただき、事業への理解が深まりました。
また、この日は、天候も良く、普段見ることのできない大変貴重な工事現場を見学し、参加者の皆様には大いにご満足いただくことができました。
質疑応答
4. ツアーをもっと知るには
なお、本ツアーの詳細につきましては、令和7年5月10日(土)発行予定の当公社広報誌「TR-mag.78号」に掲載する予定ですので、そちらをご覧下さい。
「TR-mag.」のバックナンバーは
コチラをご覧ください。