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環八 井荻トンネル見学ツアー

2024 10/15 9:00~
令和6年9月27日(金)

1. 目的

 (公財)東京都道路整備保全公社では、都内で行う道路建設工事や道路関連施設などを見学する道路見学ツアーを企画・運営し、道路整備や維持管理の必要性をPRするとともに、都民の皆様が道路行政に理解を深める機会を創出しています。東京都第三建設事務所の協力を得て、令和6年9月27日(金)に「環八 井荻トンネル見学ツアー」を実施しました。

2. ツアー概要

 井荻トンネルは、延長1,263メートルにも及ぶ大型トンネルです。環状八号線 井荻地区の慢性的な渋滞を緩和することを目的に建設され、平成9年に開通しました。(公財)東京都道路整備保全公社は、開通当初から井荻トンネルの管理業務を東京都より受託しています。
井荻トンネル見学ツアーは、今回で2回目の開催となります。概要説明のあと、参加者の皆様に管理所内の様々な施設を見学していただきました。

3. 当日の流れ

①開会・見学前の概要説明
 管理所内会議室にて、東京都第三建設事務所職員および公社職員による挨拶、概要説明を行い、ツアーが開会しました。
概要説明
概要説明
ビデオを視聴
ビデオを視聴
②管理所内見学
●監視室
 監視室では、トンネル内に設置されている監視カメラを用いて24時間365日監視し、事故等の緊急対応にあたる他、通行量等に応じて換気設備の運転操作を行っています。
トンネル監視室の様子を見学
トンネル監視室の様子を見学

●井荻トンネル模型
 こちらの模型はトンネル整備当時に作製されたもので、音声と動きでトンネルの全体像や整備経過について説明してくれます。

模型を見学
模型を見学
模型(全景)
模型(全景)

●非常用発電設備
 こちらの非常用発電設備は、停電に備えて設置されているもので、船舶で使用する規模のディーゼルエンジンが使用されています。万が一停電が発生した際には、非常用発電機が起動し、発電した電力によってトンネルの機能を維持します。参加者の皆さんに実際に非常用発電設備に触れていただきました。いつ停電が発生してもすぐに起動できるようプレヒーティングされているため、触れると暖かく、感心されている様子でした。

非常用発電設備
非常用発電設備
 非常用発電設備に触れ、<br />温かさを感じる
非常用発電設備に触れ、
温かさを感じる

●ポンプ室
 ポンプ室には、360トンの水を常時蓄える消火水槽が設置されています。トンネル内で火災が発生した場合は、消火ポンプを起動し、水槽の水をトンネル内の消火栓・水噴霧設備等に供給し、消火します。

ンプ室
ポンプ室

●排風機
 トンネル内を換気するため、交通量・風向風速・煙霧透過率・一酸化炭素濃度等の計測データを指標に排風機とジェットファンを適正に運転しています。

排風機
排風機
排風機を見学
排風機を見学

●除じん装置
 除じん室には多くの除じんフィルターが並べられた除じん装置があります。トンネル内を走行する車の排気ガスは除じん装置でろ過され、排風機、消音装置、換気塔を通り、空気がきれいになった状態で外へと排出されます。

除じんフィルターに吸着した浮遊物を見学
除じんフィルターに吸着した浮遊物を見学
除じんフィルターが並んでいる様子
除じんフィルターが並んでいる様子
排風機(内部)
排風機(内部)

●トンネル内 車道
 管理所の地下2階まで階段で下り、非常口扉から井荻トンネル内 車道を覗き、間近で走行する車両をご覧いただきました。参加者の皆さんは、普段感じることのないトンネル内の車両の風圧を感じ、驚かれている様子でした。

トンネル内 車道
トンネル内 車道
非常口扉から車道の様子を覗く
非常口扉から車道の様子を覗く

●地上 非常口
 管理所の地下2階から、避難通路を通り地上まで昇り、非常口を見学していただきました。
 今回、参加者の皆さんに通っていただいた通路は、トンネル内で火災等の非常事態が発生した際の避難に、実際に使用されます。

地上 非常口
地上 非常口
閉会・質疑応答
 会議室に戻り、質疑応答を行った後、ツアーは閉会となりました。
 普段見ることができない、大規模トンネルの裏側を見学し、参加者の皆さんは興味深く感じていただけたことと思います。質疑応答では、トンネルの環境・災害対策を中心に多数の質問をいただき、大いに盛り上がりました。
質疑応答
質疑応答

4. ツアーをもっと知るには

 なお、本ツアーの詳細につきましては、令和7年2月1日発行予定の当公社広報誌「TR-mag.78号」に掲載する予定ですので、そちらも併せてご覧下さい。「TR-mag.」のバックナンバーはコチラをご覧ください。