ツアー実施日:令和5年8月24日(木)
1. 目的
(公財)東京都道路整備保全公社では、都民のみなさんが、道とふれあい、道に親しみをもち、道が日々の生活に身近な施設であることを実感していただくために、「夢のみち」事業を実施しています。この事業の一環として、東京都土木技術支援・人材育成センターのご協力を得て、令和5年8月24日(木)に「夢のみち」2023親子体験ツアー 道路や橋のなぜなに教室 「土木材料試験センター見学ツアー」を実施しました。
2. ツアー概要
土木材料試験センターは、公共工事で使用される土木材料の性能試験を行う公的機関で、東京都土木技術支援・人材育成センター内にある併設されている施設です。昭和61年から公社が運営しております。
親子での土木材料試験センター見学ツアーは、今回が初めての開催となります。概要説明のあと、土木材料試験センター内で鉄筋・コンクリート・アスファルトといった様々な土木の材料に直接触れながら材料試験の見学や体験を行い、東京都土木技術支援・人材育成センター職員の案内でレンガや砂を使用したアーチ橋作りを体験していただきました。
3. 当日の流れ
①開会・見学前の事前説明
研修室にて、公社職員による挨拶、ガイダンス、概要説明を行い、ツアーが開会しました。
公社職員による概要説明
見学場所に移動
②超早強モルタル硬化実験(モルタル注入体験)
通常のモルタルは、固まるまでに2週間程度要するのに対し、超早強モルタルは30分程度で完全に固まります。材料となるセメント、骨材、水を公社職員がスピーディーに混ぜ合わせ、参加者の皆様に様々な形の型枠に流し込んでいただきました。超早強モルタルが固まるまでの間は、別の実験を体験していただきました。
実験内容の説明
超早強モルタルの材料
公社職員が材料を混ぜていく
材料を混ぜる様子
型に流し込む
固まる前の超早強モルタル
③アスファルト混合物曲げ体験
アスファルト混合物がどのように作られているのか等についての説明の後、砂や砂利等の材料に触れていただきました。アスファルト混合物は常温だと固いものの、高温になるとアスファルトが溶け柔らかくなります。60℃に温めたアスファルト混合物を曲げる体験を行い、子どもの力でも容易に曲げて割ることができることを実感していただきました。
材料の説明
アスファルト混合物の材料に触れる
締固められていない
アスファルト混合物に触れる
締固められていない
アスファルト混合物に触れる
常温のアスファルトに触れる
アスファルト舗装についての説明
常温のアスファルト混合物
は固くて曲がらない
60℃に温められた
アスファルト混合物を曲げる
子どもの力でも用意に曲げることができる
④コンクリート圧縮試験見学
コンクリートは圧縮する力に強いものの、引っ張る力には弱い材料です。コンクリート圧縮試験を行い、コンクリートの強度の確認方法や、徐々にひびが入る様子を見学していただきました。
試験の説明
コンクリートに圧力をかけていく
圧力でコンクリートが崩れる
⑤鉄筋引張試験見学
鉄筋は引張る力に強く、コンクリートの強度を高める材料です。鉄筋引張試験を行い、鉄筋の強度の確認方法を見学していただきました。鉄筋が破断する際のすさまじい破断音に皆さまびっくりしている様子でした。
鉄筋を上下に引っ張る
鉄筋の破断音に耳を塞ぐ
破断され、熱を持った鉄筋に触れる
⑥超早強モルタル硬化実験(脱型体験、強度比較試験見学)
ツアーの最初に型枠に注入した超早強モルタルを型枠から外しました。しっかりと固まっている様子に、参加者の皆様は驚かれている様子でした。固まった超早強モルタルはお土産としてお持ち帰りいただきました。
固まった超早強モルタル
型枠から外す
型枠から外された超早強モルタル
⑦レンガ橋作成体験
東京都土木技術支援・人材育成センターの職員より、レンガのアーチ橋が落ちない仕組みやアーチ橋の作り方の説明がありました。その後、二班に分かれてレンガ積みや目詰め、型枠外し等の作業を体験していただきました。完成した橋はレンガと砂だけでできているものの、親子で渡ってもびくともせず参加者の皆様は感心している様子でした。
レンガのアーチ橋が
落ちない仕組みの説明
職員によるデモンストレーション
型枠にレンガを積む
レンガとレンガの間を砂で埋める
木槌でたたく
型枠を外す
橋の上を歩く
親子で歩いても崩れない
⑧閉会・アンケート
研修室に戻り、アンケートにご協力いただき、ツアーは閉会となりました。
普段意識することのない道路の土木材料ですが、見学中にも多くの質問を頂き、皆さん大変興味深く説明を聞き入っておられ、「道路の材料のことを知ることができて、より一層道路に興味を持った」「橋を作る体験が実際の工事みたいで楽しかった」等の感想を頂きました。
集合写真
4. ツアーをもっと知るには
なお、本ツアーの詳細につきましては、令和5年11月1日(水)発行予定の当公社広報誌「TR-mag.73号」に掲載する予定ですので、そちらをご覧下さい。
「TR-mag.」のバックナンバーは
コチラをご覧ください。
基板に緑の反射シートを貼り付ける
緑の反射シートに機械で文字の下書きを書く
下書きに合わせて文字を貼り付ける
※文字の貼り付けは手作業で行う
※下書きのインクは雨で滲むので、貼り付け前に消す
基板に緑の反射シートを貼り付ける
緑の反射シートに機械で文字の下書きを書く
下書きに合わせて文字を貼り付ける
※文字の貼り付けは手作業で行う
※下書きのインクは雨で滲むので、貼り付け前に消す